玉川温泉へ。一応、寛解したとのことで退院。その後のフォローアップは告知を受けた病院で。 若さから見る見る回復し、入院中に義母から聞いた玉川温泉へ旅行気分で湯治に行った。 そこで何かを感じたらしく玉川に取り付かれた。 一度行ってみればわかるが、深い山あいにあるそこは何か神秘的で、ところどころ立ち煙る温泉ガス、匂い、景色、湯治している方、すべてが言葉では言い表せない。俗世では感じられない、そこだけが世界が違う。そんな印象を受ける場所だ。 でも、私は子育てや現実的なお金の問題で専業主婦から働く主婦になり、玉川にはついて行く事ができなかった。 玉川は夫だけのものであり、私は共有できなかった場所で、何もできなかったとの思いから玉川は私にとって切ない思いの場所だ。 夫ほど、玉川を愛することはできない… |